はじめに
ごきげんよう、所長の”はる”です!
この記事をお読みになっているみなさんは、外国語を学んでいますか?
「現在進行形で学んでいるよ」「いずれ学びたいと思っているよ」「学生時代に限って学んでいたよ」「学ぶつもりはさらさらないよ」など、さまざまな状況だと思います。
色々な思いを抱かれている(であろう)語学学習。
今回、語学学習に関する興味深い調査結果がPR TIMESで公開されていたので、その内容を紹介したいと思います。
紹介する調査の内容をざっくりまとめると「日本人の外国語学習に対する意欲や認識について」といった感じになります。
その調査を行なったのはDuolingo, Inc、世界的に有名な英語学習アプリDuolingoの運営会社です。(私は今回初めて知りました…。)
調査期間:2021年5月14日〜16日 調査対象:日本人在住の男女10代〜50代で、合わせて1000人
では、この調査によって、どんな結果が出たのか?
早速みていきましょう!
外国語学びたい人、手を挙げて!
第1問!
「新たに言語を習得したいと思っていますか?」という質問です。
その結果が下のグラフ1です。
「習得したいと思っている」「習得したいとは思っているが勉強していない」「習得したいとは思っていない」の3つの選択肢だったのでしょう。
グラフに大きく書かれているように、「習得したい」と思っている人がほぼ半数いることが明らかになりました。
これを多いとみるか少ないとみるか、「まあこんなもんだろ」と思うか。みなさんの感覚だといかがでしょうか?
私は、もう少し「習得したいとは思っているが勉強していない」層の人たちがいるのではないかなと思っていたので、少し意外に感じました。
外国語学習で挫折したことはある?
第2問!
「これまでに語学学習をして継続できなかった経験があるか」という内容で、第一問に引き続き、1000人全員に質問しています。
その結果が下のグラフ2です。
この質問は「続かなかった経験が何度もある」「続かなかった経験が一度はある」「続かなかったことはない」「言語の習得を始めたことがない」の4択だったのでしょうね。
グラフをみると、全体の4割近くの人が「言語を勉強しても続けられなかった経験」を持っていることがわかります。私もこの仲間です。
「続かなかったことはない」っていうの答え、すごいですよね。1000人中の90人もいます。かっこよすぎます。
ちなみに、PR TIMESのプレスリリースには、これまでにみてきたグラフ1と2から
意欲的でありながらも、実際の行動にはなかなか映さない日本人の語学学習に置ける実態
PR TIMES
が明らかになったと書かれています。
あれ…?
お気づきでしょうか。どちらも質問の対象者が同じなんですよね。
ですので、グラフ2で「言語の習得を始めたことがない」と答えた人たち(52.5%)の大部分が、グラフ1の「習得したいとは思っていない」人たち(49.6%)なのでは…?
と考えると、「意欲的だけれども行動に移していない」というのはちょっと誤解を生む表現ではないかなと思ってしまいます。
グラフ2の対象者が、グラフ1の質問で「習得したいと思って勉強している」「習得したいとは思っているが勉強していない」と答えた人たちだったのであれば、「意欲的でありながらも、実際の行動にはなかなか映さない日本人の語学学習に置ける実態」という表現が妥当なんですけどね…。
なんで挫折してしまったの?
第3問!
「外国語学習の途中で挫折してしまう理由」についてです。
おそらくグラフ2の質問で「続かなかった経験が何度もある」「続かなかった経験が一度はある」と答えた人を対象にした質問です。
その結果が下のグラフ3。
語学学習で挫折する理由は、多いものから順に、以下のようになっています。
1位 つまらない・飽きる 2位 習得の実感が得られない 3位 時間がとれない 4位 やり方がわからない 5位 お金がかけられない (「その他」「わからない」は除外します。)
5つの理由のうち、「習得の実感が得られない」以外の理由からは、みんながみんな「絶対に〜語を話せるようになってやるんだ」といった強い気持ちで始めているわけではないんだろうな、という印象を受けました。
そして、「習得の実感が得られない」は、他の4つの理由と比べるとちょっと異質な感じがしますね。
たとえ強い気持ちを持っていても、独学でアウトプットする機会がない場合だと、「身についている実感が得られない」という状況に陥りがちなんじゃないかなと思います。
外国語学習にどんなことを求める?
第4問!
「言語学習に求める要素」についです。
グラフ1で「習得したいと思って勉強している」「習得したいとは思っているが勉強していない」と答えた人(496人)を対象にしたものです。(のはずです。)
その結果が下のグラフ4。
「その他」を除いて、以下にまとめ直してみました。
1位 空いた時間に気軽にできること(66.5%) 2位 楽しくできること・飽きずにできること(62.3%) 3位 コストパフォーマンスが良いこと(40.7%) 4位 習得の実感が見えやすいこと(33.7%) 5位 遊び感覚・ゲーム感覚でできること(30.6%) 6位 ネイティブの指導が受けられること(19.4%) 7位 手厚い指導が受けられること(15.5%) (※PR TIMESで4位と書かれているものは実際には5位です。)
みなさんお忙しいのでしょう。実践的な指導よりもスキマ時間でできるコンテンツのニーズが大きいですね。
気軽に楽しく取り組めて、ちゃんと効果が現れる教材。こんな教材だったら、たしかに学習を続けられそうです。
どんなときにモチベーションが上がる?
第5問! これが最後の質問です。
「言語学習においてどんなときにモチベーションが上がるか」について、全員(1000人)を対象にして問うています。
その結果が下のグラフ5です。
「その他」「分からない」を除いて、以下にまとめ直してみました。
1位 実際に言語を習得できたとき(41.0%) 2位 楽しくできているとき(40.7%) 3位 習得の実感を得られたとき(36.2%) 4位 続けられているとき(20.8%) 5位 指導者に褒められたとき(9.1%)
1位と3位は「習得」という点が共通していますね。
一瞬「何が違うんだ?」と思いました。でも違うから分けてるんですよね。
おそらく1位は「よし、これで日常会話は大丈夫だろう」ぐらいまで運用能力が身についたときで、3位は「お?これは身についてきてるのでは?」と思ったとき、みたいな感じの差なんじゃないかと思います。
やっぱり言語を学習している以上、「うぉおお身についてるぜ!!」と実感できると、嬉しくなってモチベーションも上がりますよね。
ちょっと気になったのが、「分からない」が29.0%だということ。けっこう多いですよね。
グラフ1で「(言語を新たに)習得したいとは思っていない」と答えた人が「分からない」にしているのでしょうか。
もしかしたら「モチベーションが上がる」という経験が得られずに挫折してしまった人も、この回答者に含まれているのかもしれませんね。
おわりに
以上、「日本人の外国語学習に対する意欲や認識」に関する調査結果についてみてきました。
いかがでしたでしょうか?
特に「挫折の理由」「学習に求める要素」「モチベーションが上がるとき」については、多かれ少なかれ調査結果に共感できる部分があったのではないでしょうか。
「やっぱり語学学習って一筋縄ではいかないよな」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、最後に明るい話をしましょう。
それは、「『学習に求める要素』で挙げられていたことを実現できるツールは既に転がっていますよ!」ということです。
語学学習関連の便利なツール(アプリやサービス)って色々あるのですが、意外と広くは認知されていないケースがあります。
ですので、うまく自分に合ったツールに出会うことができれば、一度挫折してしまった経験がある人も、今度はうまくいく可能性があります!
そういった機会を作ることに貢献できればと思っているので、当ブログでは語学学習に役立つツールも紹介するつもりです。
ただ、今回の記事で紹介すると内容がモリモリになってしまいますので、追って記事にしていきますね。
ですので、当ブログ、引き続きのぞいてみていただけると嬉しいです!
それではこのへんで。失礼します!
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